趣味ではじめたレザークラフトから収益を上げられたら楽しいかもしれませんね。
しかし「自分で作ったものなんて売れるのか?」と不安を抱くこともあるでしょう。
なぜなら「自分で作りたいものをただ作るだけのアマチュア」と「作ったもので収益を上げるプロフェッショナル」との違いを、何となく想像できているからだと思います。
実は、私がプロとして23年もの間、レザークラフトをやってきた経験から、この両者には想像以上に大きな差があると感じています。
では、具体的に『アマとプロの差』とは、一体何なのでしょう。
そこで本記事では、アマ(趣味)のレザークラフトをプロ(副業または本業)にして、収益を得るために埋めなければならない『アマとプロの差』について、くわしく解説していきます。
このアマとプロの差を埋めることができたら、レザークラフトで収益化が可能です。
【レザークラフト】アマとプロの差とは?
アマ(趣味)のレザークラフトとプロとの大きな差とは、ズバリ『考え方』です。
他には『技術力』にも差はあります。技術力は残念ながら、すぐに身につけられるものではありません。
しかし技術力の一部は、道具(ツール)によって補うことができます。
なぜなら、今まで私が主宰してきたワークショップでは、参加者のほとんどが初心者だったにもかかわらず、上手に道具を使ってプロ顔負けの革製品を作っているからです。
冒頭にもお伝えしましたが、アマチュアは「自分が作りたいものを作ります」
一方で、プロフェッショナルは「作ったもので収益を上げます」
この差は、『考え方』なのです。
【レザークラフト】プロを目指すなら持つべき3つの視点とは?
そこでアマ(趣味)とプロとの考え方の差を、具体的に3つの視点に分けて紹介します。
- ユーザーを明確にする
- レザークラフトのコンセプトを決める
- 正しい販売方法を選ぶ
ではそれぞれについて、くわしく解説していきますね。
ユーザーを明確にする
まずはじめにやるべきことは、ユーザー(商品を買う人)を明確にすることです。
性別や年齢、生活スタイルはもちろん、なるべく細かい人物像にまで迫って、ターゲット設定することをオススメします。
なぜなら、レザークラフトはターゲットを決めてから製品を作るほうが、ものづくりに悩まないからです。
さらに、男性と女性とでは生活スタイルの違いから、普段から使うアイテムがまったく異なります。
また年齢層によっても、好みの素材やデザイン、カラーが分かれます。
何も考えず自分勝手にものづくりをしていては、自分に好みが近い人しかユーザーになりません。
すでに有名な作家として、たくさんのファン(ユーザー)がついていれば話は別ですが、これから副業をはじめる人は違うはずです。
趣味のレザークラフトでは、自分の好きなようにものづくりして構いません。それが何よりも愉しいからです。
しかしプロならば、ユーザーに向けたものづくりを心がけましょう。
レザークラフトのコンセプトを決める
レザークラフトのコンセプトとは、ものづくりに対する一貫した考え方のことです。
プロのレザークラフトでは、より具体的なコンセプトが重要になります。コンセプトを必ず決めましょう。
なぜなら、ユーザーはコンセプトに共感するかしないかで判断しているからです。
自分がユーザー側に立って考えてみればわかるでしょう。
普段の生活のなかで洋服の買い物や食事のとき、よく通う馴染みのお店があれば、そこには自分が共感するコンセプトが必ずあるはずです。
ユーザーのニーズやメリットを捉えることや、先に紹介したユーザーを明確にすることも、コンセプトの中には含まれています。
くわしくは商品をひと目みただけで「これは○○さん(あなた)が作ったものだ」とわかるくらいになることが理想です。
コンセプトを決めずにレザークラフトをしていては、なかなかユーザーがつきません。
またユーザーがあなたを見つけにくいので、コンセプトは必ず決めましょう。
正しい販売方法を選ぶ
私がオススメする販売方法は、対面販売(体験を含む)+ネット販売です。
商品の販売は、趣味のレザークラフトでは考えないことですが、プロでは、正しい販売方法を選ぶことが重要になります。
なぜなら、いくら素敵な商品を作っても、ユーザーに届かなければ、すべて自己満足で終わってしまうからです。
対面販売とは、ポップアップストアのような期間限定のリアル店舗で販売することです。さらに、革に触れられるといった体験を加えることで、ユーザーに直接メッセージを届けられます。
今となっては、普通の主婦でも作家を名乗って、レザークラフトのハンドメイドマーケットなどでネット販売をしています。それだけレザークラフトは収益化しやすいと思われているのでしょう。
しかし、すべての出店者が収益を得ているのかといえば、必ずしもそうではないようです。
ネット販売のなかには、誰でも気軽にはじめられるサービスもありますが、その分ライバルが多く、すぐに埋もれて存在がわからなくなってしまいます。
かつて、アップル社を創業したスティーブ・ジョブズも「いくら素晴らしいものをつくっても、伝えなければ、ないのと同じ」といったそうです。
販売は、ユーザーに必ず伝わる正しい方法を選びましょう。
まとめ
本記事では、アマ(趣味)のレザークラフトとプロとの差は『考え方』にあると、具体的に3つの視点を紹介しました。
2018年あたりから、急激に副業を容認する企業が増えた感がありますよね。
「在宅でできる副業はないかな?」「好きなことを副業にできないかな?」などと、自分の生活スタイルに合った副業を、今まさに探している人もいるはずです。
あなたの周りにも、お試し感覚でネットに出品したハンドメイドマーケットで「自分が作った作品が売れてハマった!」という人がいるのではないでしょうか?
レザークラフトで収益化することは難しいことではありません。
但し、収益を上げ続けるには「ユーザーを明確にすること」「コンセプトを決めること」「正しい販売方法を選ぶこと」が重要なポイントです。
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